耳を鍛えるチャンス

発音と英語学習の関係 ――― 耳を鍛えるチャンス


私は機会があれば、生徒様にたくさん英語を聴くことを薦めます。

発音を学んでいる時は、耳を鍛えるチャンスだと思うからです。

最初の頃は、発音練習だけで手一杯の時で、発音に集中していただく方がいいと思うのですが、

ある程度発音練習にも慣れ、通じるレベルになってくれば、たくさん英語を聴くことで(今までのカタカナ音を、頭から排除するくらいたくさん聴くほうが効果的です)正しい音に対して、耳が敏感になってきて、だんだんカタカナ発音に違和感を覚えるようになるはずです。

私自身、発音を気にしていなかった頃、リスニングが弱かったので、ヒアリングマラソンをしたり、たくさん英語を聴くトレーニングをやったりました。

確かにそれなりに伸び、TOEICのスコアも上がりました。
(実践英語への応用力はあまりつきませんでしたが)←ここ重要です。

そしてようやく発音を学び始めたわけですが、最初は発音練習に集中していたし、他の英語の勉強まで手がまわりませんでした。

けれども、自分の発音が上達してくると、英語を聴きたくなり、英語を聴けば、自分が発せられるようになった音がでてくるわけですから、音に対して耳が敏感に反応するようになってくるのを感じた、のをよく覚えています。

カタカナ発音でもリスニング学習をしたらそれなりに伸びるけれど、正しい発音を身につけたあとでは、リスニングの伸びは加速し、かつ効果的になるので、2倍や3倍になってもおかしくないです。

私は後から発音を学んでしまったので、結果的には遠回りになってしまい、正しい発音で覚えなおすというようなこともやったわけです。


英語の聞き取りができるようになるには、いろいろな学習法がありますが、そもそも本来の英語の音を知ることからで、そして、発することができて、聞き分けられる耳を作る、という「音」の学習を忘れずに。

口も耳も大いに動かしましょう。


(18/9/18 rev)