文法が得意な日本人のはずなのに

効果的に実践英語を学ぶ ――― 文法が得意な日本人のはずなのに


「英語は文の構造がしっかりしている」の項目で書きましたが、
英語を理解するには文法が大事です。

文法に関しては、学校の授業でもしっかりやるので、比較的得意とする方が多いかも知れません。世界的にみても、日本人は文法に強いと言われるようです。


しかし、英語の三大要素のひとつともいうべき文法が得意なのに、話すことにつながらないのはなぜでしょうか。

理由は、それをスピーキングに生かしたり、アウトプットするためのトレーニングが圧倒的に欠けているからです。

詳細な文法的な説明ができるからといって、自然に英語が口をついて出てくることはありません。

何度も瞬時に文をつくってアウトプットする練習しなければ話せません。

そうした繰り返しが、脳に英語回路を作り、次第に話す力がついてきます。


自分が受けてきた英語教育もそうでしたが、ひとつのことを習うと、ステップアップしてもっと難しいことへ進みます。
一度やったことを体にしみいるくらい、何度も繰り返して練習するということはほとんどありません。

文法に限ったことではありませんが、「使う」英語のためのトレーニングをしなかったので、高校卒業してもネイティブの前では一言も話せなかったこともありました。


普通の会話なら、中学の文法で充分です。誰も難しい文法を使ってしゃべっていません。

自分もそうだったように、中学で習ったことが会話に生かせないことは残念に思います。

勤勉な日本人なのだから、世界の学生に負けないくらい英語が使えるようになることは、困難なことではないと感じます。