カタカナに置き換えるとこんなに音が変わるので気をつけて

発音の得する知識 ――― カタカナに置き換えるとこんなに音が変わるので気をつけて


アメリカ英語は、子音24個・母音22個があり、合計46の音素から成り立っています。(数え方には考えの違いがありますが、ここでは46個とします)

中には、日本語と似たような音もありますが、厳密に言うと同じ音はありません。

多くの日本人にとって、発音の知識と言えば、L と R の違いが難しい、Vはヴィーと表記してBとの違いを示す、ぐらいは一般的に知られていても、それ以上でもそれ以下でもないような印象を受けます。

そしてそれ以外の重要な音の多くは違う音(カタカナ音)で代用してしまっています。

ここでは、それらの最低限これだけは気にしてほしい重要な音とそれを代用しているカタカナを簡単に紹介します。
(細かいことは省きます)

こうならないように、ぜひとも気をつけて「英語の音」を意識していきましょう。


複数の音を、ひとつの違う音で代用
  see の s

  she の S

  think の T
3つまとめて…

  hot の a

  cat の A

  but の V

  about の E
4つまとめて…

  low の ou

  law の c:
2つとも区別なし…
オー
  r と l
  right light
  read  lead
  road  load  など
違うのは知っていても、
発音できない、
聞き分けできない
ラ、 リ、 ロ

など
  b と v
  base   vase
  boat   vote  など
ベ、 ボ

など
ひとつの音をひとつの別の音で代用
  the、they、thoze
  などの D
ザ  ゼ  ゾ

など
  zoo、zero、because
  などの z
ゼ   ズ

など


本来の音と、これだけ違うように覚えて発音したら、ネイティブにとっては、英語に聞こえなくても当然なのです。

リスニングにも良くない影響がでてきます。

特には、複数の音が日本人にとって「ひとつの違う音」になっているのですから、似たような単語の区別ができなくなってしまいます。

区別ができないから、綴り字(視覚)にたよります。

そして思い込みで聴くことで、いくら正しい音を聴いても耳は思い込んだ音で聴いてしまう
ので、いつまでもたっても英語の音に対する「耳」は養われません。

こうならないようにするには、意識的に正しい音を区別して聴き、自分でも発音できるようにして、かつ定着するくらい反復練習するしかありません。

耳と口をしっかり働かせて練習すれば、最初は同じように聞こえていた音でも敏感に違いを感じられるように
なってきます。

他の英語の要素と同じように、発音もまずは基礎力を確立し、少しずつレベルアップしていくことが、使える英語につながっていきます。

(18/9/21 revi)